読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

mamimpの研究帳

個人的にまとめたいものを記事にしています。

悲しいな

 右目はとても綺麗だが、周囲のすべてを取り込む闇であるがゆえに、他人が発した憎しみまで取り込み簡単に歪んでしまうのだ。鏡に映る自分たちの醜さだというのに、潮(うしお)が引くかのように恐れてたじろぐのは想像力が貧困すぎるからだ。

 たった一つの悪意と無関心で右目の上と額の筋肉が硬化した。闇の力はなんて繊細なんだろう。攻撃を簡単に仕掛けすぐに恐れ逃げる悪などゴブリンにも劣る畜生の魂。右目が何年もかけて復活したその瞬間をくだらない悪によって汚される気持ちが彼らにはわかるまい。その復活を悪はいち早く察知した。大した小心者だ。

 とても綺麗で曇りのない瞳だった。今は怒りで見開かれ乾燥してキラキラした輝きが消えてしまった。あの輝きはしばらくの合間に戻って来てくれるはずだが、他人の飛躍を恐れる者がいる。私は絶対に忘れない。